BOAT RACE 多摩川
非開催
05/03
開催まで2日
本日の場間場外発売
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レース展望

一般

男女W優勝戦

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男子は池田浩二、菊地孝平の実績断然 女子は波乱ムード漂う混戦

「男女W優勝戦」は男女別に優勝戦が2個ある6日間開催。5日目は男女それぞれの予選上位12人ずつがW準優の前半・後半での得点率を競うため、準優が計8個の激闘。
まずは男子の争いだが、SG戦でも優勝候補として名前が挙がる池田浩二、菊地孝平が登場。内を奪って柔軟なレース運びをする江口晃生、1月に大村BBCトーナメントを制したばかりの関浩哉、正月の当地かどまつ賞で優勝を飾った佐藤翼など遠征勢はかなりの豪華布陣。迎え撃つ地元の期待は当地を大の得意とする三角哲男に中野次郎、旋回スピードに磨きをかけている宮之原輝紀だ。一方の女子は、A1級の選手は廣中智紗衣と西橋奈未の2人だけ。QCシリーズ戦を制した西橋が軸だがかなりの混戦。意外な伏兵の台頭もありそうだ。積極性と意外性を兼ね備える池田浩美、松尾夏海はA1級の2人とも互角に渡り合う。渡辺千草、平田さやか、後藤美翼も地の利で善戦できる。

主な出場選手

  • 三角哲男3256(東京)
  • 池田浩二3941(愛知)
  • 菊地孝平3960(静岡)
  • 中野次郎4075(東京)
  • 渡辺千草3175(東京)
  • 廣中智紗衣4117(東京)
  • 池田浩美3932(静岡)
  • 西橋奈未4961(福井)
本命選手

池田浩二

3941 (愛知)

数々の金字塔を打ち立てた愛知のスター

昨年10月のウェイキーカップで圧倒的な存在感を示していたのが池田浩二。モーターは中堅クラスの46号機ながら、エースボート80号の後押しがあり、予選をオール3連対の活躍でトップ通過。準優もインから危なげなく押し切って、優勝戦はもちろん絶好枠。最内からトップスタートを切った時点で誰もが池田の優勝を疑わなかったが、1Mでわずかな隙を山口剛に突かれて長蛇を逸してしまい惜しい準優勝だった。今節はその雪辱を期しての参戦となる。記念常連だけあって多摩川を走る機会は限られているが、当地では2009年にクラシックVの実績があり、相性は決して悪くない。全国でのSG制覇は10回、G1制覇も13回あり、好メンバーがそろった今節においてもズバ抜けた実績だ。積み重ねた1着も1984回(2月9日現在)あり、通算2000勝達成も時間の問題だ。通算Vも93回を数え、節目の100Vも視野に入ってきた。

対抗選手

菊地孝平

3960 (静岡)

迫力のスリット攻勢で他艇を圧倒

昨年は秋口まで目立った活躍がなかったが、9月の住之江高松宮記念(2着)、10月のびわこ周年(6着)で優出とようやく調子をつかみ、11月徳山周年の優勝で獲得賞金も19位まで急浮上。三国のチャレンジカップこそ優出は逸したが、最終日の特別選抜B戦の1着で辛くもグランプリに滑り込めた。グランプリは12回の出場歴があり、そのうち昨年まで8年連続で参戦と年末になくてはならない顔となっている。今年は地元浜名湖の正月戦を制し、浜名湖周年でも準優勝と好調をキープしていて、順調に賞金も上積みしていくだろう。5回のSG制覇は静岡支部で最多、G1の優勝も15回あり、紛れもなく静岡のエースといえる。多摩川は過去にウェイキーカップを2回制した好相性の水面。特に印象に残っているのが2009年の55回大会。不利な6コースからの差し勝ちで、3連単は7万円台の大穴を提供した。

地元イチオシ

三角哲男

3256 (東京)

当地最多17Vを誇る是政最強戦士

マスターズ世代になって久しく記念を走る機会は減ってしまったが、近況も安定した成績を残して5期連続でA1級を維持と全く衰えを感じさせない。昨年も一般戦ながらコンスタントに11回の優出を数え、そのうち優勝3回、準優勝も4回と勝負強さは相変わらず。地元の東京3場ではいずれも安定した成績を残していて、特に多摩川の強さは特筆もの。昨年のお盆に大郷葉月杯をまくりで制し、濱野谷憲吾や引退した長岡茂一さんより1回多い当地最多の17Vを達成。直近の多摩川参戦は正月のかどまつ賞だったが、その時もモーターの素性をしっかり引き出して優出(4着)を果たしている。多摩川の走り方を熟知していることに加え、当地では巧みな調整力で確実にモーターをランクアップさせる。今節は遠征勢に強力なメンバーがそろっているが、多摩川なら三角は互角の戦いを演じることができる。

本命選手

西橋奈未

4961 (福井)

女子屈指のターンスピードで圧倒する

昨年末多摩川のクイーンズクライマックスシリーズの優勝が記憶に新しい。初日のDR以外はすべて2連対で成績をまとめ、準優も優勝戦もインから力強く押し切ってみせた。ターンの速さは女子でも屈指。1Mも道中も果敢な運びが売りで、特に旋回スピードを生かしたまくりはかなり威力がある。男子強豪相手でも攻撃力は全くヒケを取らず、昨年の近畿地区選では2勝を挙げる活躍。3月の三国周年でも優出は逸したが、準優を3着と健闘した。ただ、前期の適用勝率は自身最高の7.19をマークしたが、1月から適用の今期は6.22とA1級ギリギリだった。期ごとにムラがあり、成績が安定しないのも事実。まだデビューして7年あまりだがフライングを11本切っていて、F2で存分に持ち味を出せない期間が2期あった。ターン自体はしっかりしているので、スタートさえ安定するようになれば、G1戦を制するのもそう遠くないだろう。

対抗選手

池田浩美

3932 (静岡)

ここ一番に強い高配当の使者

引退した明美さんとともに双子レーサーとして注目を集めた。2007年の徳山レディースチャンピオンでは姉妹そろって優出を果たして話題にもなった。池田浩美はここまで13回の優勝を数え、そのうち8回は万穴決着だった。2017年の浜名湖女子戦では5コース差しで17万円の超大穴を提供した実績もある。意外性もあるが勝負強さも兼ね備えていて、相手が強力でも常に追いかけたいタイプだ。レーススタイルは小細工なし、力でねじ伏せるタイプ。差し位置といえる2コースでも差しよりまくり勝ちの比率が圧倒的に高い。池田浩美も昨年末当地のクイーンズクライマックスシリーズでは健闘。予選こそ1着3本、6着も3本と出入りの激しい着だったが、準優は鮮やかな5コースまくり差しを決めて波乱を呼んだ。優勝戦こそ西橋に完ぺきなレースをされて2着だったが、1Mも2Mも西橋にミスがあれば池田が交わしていたかもしれない。

地元イチオシ

渡辺千草

3175 (東京)

的確な調整力と粘りのハンドルが魅力

同世代の女子選手が次々と引退してしまい、気がつけば登録番号では女子選手の最古参。最近はA2級とB1級を行ったり来たりの状態でも、持ち味の粘り腰は相変わらずだ。スタートは決して速くなくパンチある攻めはないが、特筆すべきは混戦の読みと道中戦のうまさ。まくられた後の立て直しも特技で、しぶとく中間着に絡んでくる。多摩川は2月に走ったばかりで引いたモーターはワースト機ながら健闘し3・3・4・4・4・2・2・3といかにも渡辺らしい成績。すぐに「内部の悪い部分を見つけた」で機勝率以上の足に仕上げていた。直近に当地を走っているのは大きなアドバンテージにもなるはずで、多摩川は全国で最も優出回数が多い得意コースでもある。昨年8月に参戦した時も男子相手に大暴れして、予選を6戦3勝、2着2本でまとめて準優勝の活躍。その時もモーターの素性を最大限に引き出してトップクラスの足だった。