レース展望
第38回多摩川カップ
- 12
- 28水
- 29木
- 30金
- 31土
波乱ムード漂う短期戦(笠原選手は欠場となりました)
主な出場選手
- 矢後剛3347(東京)
- 尾形栄治3868(東京)
- 鈴木猛3911(東京)
- 杉山裕也4269(愛知)
- 金子拓矢4305(群馬)
- 小野達哉4653(大阪)
- 栗城匠4928(東京)
笠原亮
4019 (静岡)
思い出の水面で躍動の高速ターン
当時、それほど派手な活躍はなかったデビュー6年未満の笠原亮が、2005年の当地クラシックでいきなり優勝。SG初出場で初Vの快挙だった。SGはほかにも2015年の芦屋チャレンジカップを制しており、G1も5回の優勝実績。今節出場している選手の中では傑出した実績だ。それほどモーターを出すタイプではないが、それを補って余りあるターンスピードが笠原の魅力。柔軟な変化技より、力でねじ伏せる豪快なレース運びでファンをうならせる。今年は8月の浜名湖、10月の津一般戦でV2。大けがから復帰してまだ1年余りなので、上々といえよう。11月のG1福岡ダイヤモンドカップでは優出5着と近況のリズムも上昇中。多摩川を走る機会は少ないが、2020年2月の周年記念、今年7月の一般戦と直近の2節は連続優出中。存分に持ち味を発揮できるこの広い静水面は、やはり相性がいい。今節もファンを魅了する高速旋回でシリーズをけん引。(欠場となりました)
金子拓矢
4305 (群馬)
最近は調整当たってリズム上向き
2018年の江戸川関東地区選でG1初優勝。その後の記念優勝はまだないが、今年は大村周年、下関周年で優出と2回目のタイトルへはかなり近づいてきている。一般戦に限れば多摩川は4連続優出中(V1)とかなり相性はいい。直近の10月参戦時には中堅もない機力のエンジンを引いてしまったが、中盤からうまく立て直しての優出だった。近況は調整が当たっていて、各地でエンジンの持つ最大のパワーをうまく引き出すことに成功している。その真面目な性格からか、調整にも一切妥協はせず、それが好結果につながっているようだ。イン戦はもちろん安定した成績を残すが、5コースまでは頭で狙える。6コースでもうまくさばいて2、3着には食い込んでくるので、コースを問わず常に舟券の対象となる。スタートも安定していてスリットで先手を取るケースも多く、のぞいた場合はまくり差しよりまくりを多用する。
栗城匠
4928 (東京)
まだV経験ない多摩川で今度こそ!
昨年5月の平和島周年でG1初優出初Vを達成。普段はクールであまり喜怒哀楽を表情に出さないタイプだが、表彰式では涙を流した。A2級を5期続けた後にA1級に昇格し、その後はずっとA1級を維持。ただ、勝率は6点前半でやや伸び悩んでもいる。その原因はモーターの調整面だろうか。それほど整備を当てるタイプではなく、特に記念戦では出し負けしてしまうケースが目立つ。ただ、それはキャリア豊富ではないだけに、やや仕方のないことともいえる。ターンの技術に関しては言うまでもないので、モーターさえしっかり出せればさらなる飛躍に期待できる。多摩川は地元だが、意外にも優出は過去に1回あるだけ(昨年8月2着)。それでも特に苦手という水面ではなく、今年9月の当地ヤングダービーでは得点率6位で予選を通過するなど健闘していた。東京3場で優勝のないのはここ多摩川だけ。そろそろ当地初Vがあっていい。