GⅢマスターズリーグ第10戦第58回デイリースポーツ賞
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SG戦2冠とV100以上誇る前本泰和と守田俊介さらに徳増秀樹
主な出場選手
- 三角哲男3256(東京)
- 前本泰和3573(広島)
- 一瀬明3641(東京)
- 武田光史3654(福井)
- 伊藤誠二3713(愛知)
- 守田俊介3721(滋賀)
- 徳増秀樹3744(静岡)
- 村田修次3826(東京)
前本泰和
3573 (広島)
記念はもちろん、一般戦の強さも別格
もう15年以上も前、かつて前本泰和も一般戦の鬼と思われていた時期があった。デビュー6年目にV4、11年目と12年目には連続V6でSGクラシックの準優へも連続で進出。G1の優出も時々あった。しかし全国区のスターになれないでいた頃、転機が訪れたのは07年。5月の唐津から丸亀、常滑、鳴門、津、びわこ、そしてここ多摩川とボートレース史上、誰もが成し得たことのない7節連続Vの偉業を達成。大記録でスケールアップし、11月には児島周年で念願のG1初V。この07年は年間V11だった。その後は記念でもコンスタントに優勝を重ねてG1Vは6回、SGも13年のグランプリシリーズ、21年のグラチャンで2冠。ここまでの通算Vは133回。2016年に24場制覇も達成しているように苦手な水面はない。一般戦の外枠時には積極的にコース取りで動く。たとえ窮屈な起こしになっても、絶妙なさばきで問題なくカバーしてくる。
守田俊介
3721 (滋賀)
強烈なスタート力で他艇を圧倒
守田俊介も通算Vは116回と3桁を誇る。G1は4回、SGはダービーを2回制覇していて、馬場貴也、遠藤エミ、丸野一樹らが頭角を現すまでは、びわこのエースとして長い間滋賀支部をけん引してきた。守田の魅力はやはり際立つスタート力。昨年の平均スタートは12と鋭く、コースを問わず常に速いのを行く。5、6枠の時に黙っていることはなく、必ずコース取りで動いてくる。もちろん楽な起こしにできないことは多々あるが、その場合でも持ち前のスタート力と巧みなさばきで難なく補って着をまとめる。昨年は7月までにV4の固め打ちだったが、そこからは優勝数を伸ばせなかった。年が明けて心機一転、ここで本来の調子をつかみたいところ、多摩川は19年9月に優勝して、全24場制覇を達成した思い出の地。走る機会は少なくても決して不得手な水面ではない。決定力を生かしてのピンラッシュに期待したい。
三角哲男
3256 (東京)
当地単独最多優勝へ今度こその気概
昨年の正月戦は好モーターを引き当てた三角哲男の独壇場だった。予選をオール3連対でまとめ、1枠だった準優も快勝。再度1枠だった優勝戦はいったん長田頼宗に差されたものの2Mで差し返し、多摩川で最も数多く優勝している長岡茂一の当地V数16回に肩を並べた。長岡は当地SGメモリアルのVがあるが、三角も自身が制した3回のG1戦はすべて多摩川でのもので、こちらも水面との相性はやはり抜群だ。ちなみに江戸川での優勝回数は7回で、平和島は15回。東京3場でもここ多摩川での優勝回数が最も多い。最近は記念を走る機会こそ減ったものの、昨年は14優出(V2)と常に安定した成績を残している。昨年2月の前回当地参戦時にはモーターが仕上がらず不本意な成績に終わったが、その時のリベンジも兼ねて今節は頑張りたい。地元のエース格として強力な遠征勢に待ったをかけるのはこの三角だ。