第46回関東日刊紙ボートレース記者クラブ杯
- 10
- 2月
- 3火
- 4水
- 5木
層厚い東京支部 中心は多摩川のカリスマ三角哲男
主な出場選手
- 三角哲男3256(東京)
- 市橋卓士4063(徳島)
- 福来剛4095(東京)
- 宇野弥生4183(愛知)
- 河村了4308(愛知)
- 小林泰4401(東京)
- 加藤政彦4598(東京)
- 権藤俊光4832(大阪)

三角哲男
3256 (東京)
当地V17と是政のトップに君臨
昨年の正月戦の優勝で多摩川で最も数多く優勝していた長岡茂一の当地V数16回に肩を並べ、今年8月のお盆レースでは2コースまくりを決め、通算V17として多摩川単独最多Vを達成。長岡は当地SGメモリアルのVがあるが、三角も自身が制した3回のG1戦はすべて多摩川でのもので、こちらも水面との相性はやはり抜群だ。最近は記念を走るケースは減ってしまい、一昨年は23年間続けていたA1級から一時降格するなど不振に陥ったが、再び調子をつかんで現在はA1級を4期キープ中。一般戦ながら今年も優勝3回、準優勝2回と安定した成績を残し、4月には史上37人目の通算2500勝も達成。来期適用勝率も7点に迫る勢いだ。得意水面の当地ではもちろん走り方を熟知していて、モーターの調整でも常に正解を出すのが大きな武器。低勝率機でも戦える範囲のパワーはつけ、好素性機ならば間違いなく上位の足に仕上げてくる。

河村了
4308 (愛知)
当地がパワースポットと言う速攻派
7月に当地で節目の通算1000勝を達成し、この節は勢いに乗って優勝まで突き進んだ。多摩川は優勝回数こそ2回だけだが、河村自身が「パワースポット」と言うほどの好相性水面で、当地通算勝率6.90は全国24場の中で一番の成績、絶対の自信を持っている。さらに地元選手以上に調整が合うのか、モーターも常に出してくる。7月の優勝時に使っていた73号機は初下ろしから目立った動きではなかったが、最後には上位級に近い足に仕上げていた。イン戦も安定しているが、河村の魅力はセンター戦の鋭さ。スタートでのぞいた場合には間髪を入れずに迷わず内をたたきにかかるケースが目立つ。安定して踏み込むので速攻派のイメージが強いが、もちろん変化技も器用にこなす。そうでなければこの勝率は残せない。7月の当地優勝戦は6艇がほぼ横一線のスリット隊形ながら、3コースから鮮やかなまくり差しでバック突き抜けた。

小林泰
4401 (東京)
足りない機力をスタートで補う
06年に平和島でデビューした99期生。山梨県の出身だけに多摩川は純地元といえる。やや好不調の波があり、期ごとにB1級、A2級、A1級を行ったり来たりの成績だったが、近況は4期連続でA1級をキープと高勝率を維持してきた。持ち味のスタート力に加えて、さばきも安定したのがその要因だろう。しかし、今期は期初めの5月2節目にいきなりフライングを切り、強気に踏み込めなくなってしまい、勝率は5点台半ばでA2級も危ぶまれる苦しい状態。多摩川は近況6節で5回のファイナル進出と相性抜群の水面。抽選運に恵まれず常に中堅級のモーターだったが、その条件でも予選・準優と頑張っていた。優勝戦では2着が最高で結果を出しきれなかったが、モーターのパワーで見劣っていて仕方がなかった面もある。好モーターさえ引けばさらに上をめざせるはずで、今度こそは純地元水面での初Vを決めて復調のきっかけをつかみたい。