インタビュー・東京支部選手一覧

PROFILE
デビュー3カ月後の桐生で水神祭。
17年3月の多摩川でデビュー初V。
通算Vは15回、SGは25年3月若松クラシックで初優出V。
1994年5月7日生まれ 身長166cm 体重55kg 血液型O型

若松クラシックでSG初優出V
引いたエンジンの評価は高かったです。A級が乗っていなくてあまり数字がなかっただけで、もともと良かったと思います。うまいこと合わせられて足を生かせたかなと思います。(4日目の)自分の出番が終わったところで(準優の)1号艇に乗れそうなのはわかっていました。西山(貴浩)さんが(予選1位通過へ)3等取りだったので、条件的に西山さん(が1位)かなと思っていましたが結果、自分がトップでした。ミスしなければ準優も優勝も逃げられるという感じの足になっていたので、あとは自分が失敗しなければ大丈夫だと思っていました。(優勝戦当日の)日中は普通どおり過ごしていましたが、特訓と展示で水面に出たらお客さんがめちゃめちゃ入っていて歓声がすごくて「ここで勝ちたい」と思うようになり、ドキドキ感がちょっとずつ出てきました。待機行動中も声援がすごかったのですが、「西山~!」、「宮地~!」と地元九州の選手への応援ばかりでした(笑)。1周2コーナーを回って優勝を確信して、あとはコケないように気を付けながら回っていました。後続と差がついたので「やっても大丈夫だな」と思ってガッツポーズでゴールしました。施行者さんからは花を贈っていただき、師匠の長田(頼宗)さんからもお祝いしていただいて、ここまでの感謝を伝えました。長田さんと一緒にグランプリに行けたらと思いますし、邁(まい)進していきたいです。支部の先輩後輩からも祝福してもらえてありがたいと思っていますし、姿で見せたいとも思っています。

2024年に7Vを挙げてブレーク 快進撃のきっかけは
勝率を残していない時から調整、操縦、スタートといろいろな「種」をまいて引き継いできたのが昨年7回の優勝につながりました。そこからコンスタントに記念に入れてもらえるようになってようやく今年になってから力がついてきているなと思っています。積み重ねてきたのが結果として見えだしたのが今かなと思います。ただ、「花」にはなっていないので、ここからどこまで強くなっていけるかですね。SGは権利が届いていない大会もあるので、それが今の実力だと思って全部出られるようにしたいです。今年がゴールではないので、年々強くなっていきたいと思っています。
グランプリに向けての意気込み
コンスタントにやらないと(グランプリのトライアル2nd組の)6人には残れないし、そこ見据えて意識してやっていきたいです。昨年はグランプリシリーズに出場してグランプリの舞台を見られたのはいい経験になったと思います。ただ、グランプリになると雰囲気は違うかもしれないし、その中でどういうレースができるのか楽しみにしている自分もいます。そして、しっかり獲りに行きたいですね。

多摩川はレーサー人生の原点
伯母(飯倉郁子さん)がボートレーサーでした。僕が誕生した翌年(1995年)の12月に亡くなられたので全然覚えていないですが、抱っこされている写真はあります。おじいちゃん(飯倉さんの父)がボートレースが好きで、多摩川に連れていってもらっていましたし、「選手になれ」と言われていました。SGを優勝しておじいちゃんにも喜んでもらえたし、飯倉さんにもいい報告ができました。多摩川はフレッシュルーキーにも選んでいただいたこともあり、すごい結果を残したい水面ではありますが、結果を出し切れていない(7優出2V、G1は2020年4月の開設66周年で優出5着)ので結果で恩返ししたいですね。西山(貴浩)さんを見ていると若松でしっかり優勝に乗るし、記念も取ってクラシックでも優勝に乗っています。地元水面でしっかり結果を出しているのは強いし、格好いいなと思うので、自分もそうなりたいと思っています。
30代に入ってからの展望は
3年前に結婚して今年の7月に初めての子どもが産まれる予定ですし、めちゃくちゃ強い30代を過ごしたいと思っています。グランプリの舞台に立てるのと勝負に行けるので、そこでしか得られないものがあるでしょうから味わって糧にしていきたいです。将来的にはどうでしょう。結構「変化」が好きなんで、ペラも技術的にも今日より強くなりたいと思いながらやっていると仕事は楽しそうなので。50代でも強い人はめちゃくちゃいますし、その歳でもできるのかもと思っていますから。濱野谷(憲吾)さんからもクラシック優勝の後に「おめでとう」と言っていただき、「濱野谷さん以来で続くことができました」とお伝えしました。見てもらっている方がいるので、結果を出したいです。