レース展望
創刊50周年第20回日刊ゲンダイ杯
- 10
- 19日
- 20月
- 21火
- 22水
- 23木

菊地孝平を筆頭にボート界屈指のスタート巧者が勢ぞろい
主な出場選手
- 菊地孝平3960(静岡)
- 伊藤将吉4033(静岡)
- 竹田辰也4239(山口)
- 山田哲也4297(東京)
- 下出卓矢4415(福井)
- 篠崎仁志4477(福岡)
- 佐々木完太4980(山口)
- 前田滉5068(愛知)
菊地孝平
3960 (静岡)

静岡支部の顔であるグランプリ常連
5回のSG制覇は静岡支部で最多、G1の優勝も17回あり、紛れもない静岡のエース。グランプリ出場は13回あり、2016年から9回連続で出場するなど大会の顔でもあったが、昨年の大会では痛恨のフライングを切ってしまった。その罰則により現在は記念ロードから外れているが、一般戦を走ればやはり別格の強さ。近況も8月末から9月にかけて宮島(5着)、桐生(5着)、常滑(2着)と3場所連続優出と存在感を示していた。菊地の持ち味は屈指のスタート力。1マークまでに他艇より前にいるので余裕を持って立ち回ることができる。多摩川は過去にウェイキーカップを2回制した相性のいい水面。スターレーサーだけに当地の一般戦を走ることは少なく、過去5年間での一般戦は昨年2月の男女W優勝戦のみ。その時もグランプリレーサーの池田浩二や地元の気鋭・宮之原輝紀らを相手に、トップスタートからカドまくりを決めて圧勝してみせた。
下出卓矢
4415 (福井)

求める伸びがくれば本領のまくりを連発
2006年11月デビューの99期生。翌月に水神祭を達成し、デビューからちょうど2年後に初優出と早くからセンスの良さを見せつけていた。G1は2019年平和島周年、2024年三国周年での優勝がある。センターからの豪快なレーススタイルが売りで、変化技も使うが力でねじ伏せるケースが多い。差し位置とされる2、4、6コースでもまくり勝ちがかなり目立ち、特に4、6コースでは、よりその傾向が顕著になる。多摩川は今年2月のスタート巧者選手権!日本財団会長賞以来の参戦で、その時は節間6勝を挙げる活躍で優勝戦も1コースから堂々と押し切り圧勝だった。当時の感触もまだ残っているだろう。今期(5月~)の勝率は意外にも6.20(10月5日現在)とA1級への勝負駆けにあり、勝率確保に必死な状態。この節の後にはF休みが控えているので、今節終了時に来期勝率が確定する。1走1走がかなり大事なはずで気合の走りに注目。
山田哲也
4297 (東京)

東京支部を代表するスタート巧者
東京支部屈指のスタート巧者として知られ、今年の平均スタートタイミングはコンマ11。コースを問わずにどの位置からでも鋭く踏み込めるのが強みで、スリットで先手を奪った場合はそのまま内をたたきにかかるのが主戦法。もちろん変化技も使うが、大多数の他のレーサーよりもまくり勝ちの比率はかなり高い。期末になってFを抱えるレーサーも結構多いが、山田もF1本持ちとはいえ5月以降も平均12とスタート勘はほぼ変わらずだ。今年は優勝こそ7月浜名湖一般戦のみだが、3月の尼崎周年では優出(5着)と調子は決して悪くない。昨年7月に史上38人目の24場制覇を達成しているように、苦手としているレース場は特にないが、デビュー地でもある多摩川では常に良績を残している。前回参戦のGW多摩川さつき杯こそ準優で敗れはしたが、それ以前の当地一般戦に限れば5連続優出(V2)とずっと好走を続けていた。