レース展望
第9回auじぶん銀行賞
- 10
- 10金
- 11土
- 12日
- 13月
- 14火
- 15水

存在感の圧倒的な田中信一郎に地元宮之原輝紀がスピードで挑む
主な出場選手
- 田中信一郎3556(大阪)
- 中辻博訓3833(福井)
- 平田忠則3898(福岡)
- 坂口周3984(三重)
- 重野哲之3995(静岡)
- 谷野錬志4342(静岡)
- 尾嶋一広4472(兵庫)
- 宮之原輝紀4939(東京)
田中信一郎
3556 (大阪)

グランプリV3を誇る大阪支部の重鎮
太田和美、三嶌誠司など数多くのSGレーサーを輩出した69期生。田中自身も3回のグランプリを含むSGV5、G1優勝も15回の実績があり、松井繁、太田などとともに長い間大阪支部をけん引してきた。最近は上田龍星や山崎郡など若手の台頭もあり記念を走る機会は減ってしまったが、現在でも高水準でA1級を維持している。田中の持ち味はやはり絶妙な1コース戦。今年も1コースでの単勝率は約75%と高水準で、2連対率も軽く90%を超えている。直近の優勝は今年6月の三国男女W優勝戦で、田中にとってはこれが通算99回目の優勝。節目のV100まであと1つとなっている。多摩川を走る機会はめったになく、過去5年間でも昨年3月にたった1節走っただけ。それでも過去には3回の優勝があり、その中には2003年のウェイキーカップが含まれている。数少ない参戦でも全く問題にしない走りで、格からも不動の主役だ。
重野哲之
3995 (静岡)

いったん調子をつかめば怒涛の進撃
対抗レーサーの候補は一長一短で誰をピックアップするかはかなり接戦だが、当地との相性も加味して推したいのが重野。SGは2011年戸田の東日本復興支援競走を制していて、今節出場しているレーサーでSG制覇の実績があるのは、本命に推した田中以外には中村有裕とこの重野だけ。節により好調時と不調時でややムラがあるが、いったんリズムをつかめば速攻の連打でピンを並べ打つ。モーターの調整にも長けていて、どんなモーターを引き当ててもワンランクかツーランクは上向かせることが多く、素性のいいモーターなら間違いなく上位の足に仕立てる。昨年7月の坂上忍杯(4着)、今年5月の日刊スポーツ賞(3着)と当地は連続優出中で、調整を手の内に入れているのでモーターは出す。多摩川は2011年が最後の優勝だが、そろそろ久しぶりの優勝があっていい。
宮之原輝紀
4939 (東京)

若手の中でも群を抜く圧倒的なスピード
一昨年は年間V6の固め打ちでクラシックの出場権を得て、その戸田クラシックでは予選を4位で通過しての優出(3着)と存在感をアピール。SGでも実力が通用することを証明してみせた。しかし、残念なことに昨年9月津周年の優勝戦でFを切った罰則で、1年間はG1、G2を走ることができなくなった。そのため、現在の主戦場は一般戦だが今年もここまでV5と好ペース。あと1回は優勝回数を上乗せして、来年クラシックの出場権を獲得したいところ。多摩川は昨年のウェイキーカップを含めて6連続優出中と相性抜群の水面。直近の参戦は今年6月のイースタンヤング。決して威張れるような足ではなかったが、そこはターンのうまさで補って予選をトップで通過。準優も優勝戦も堂々の逃げを決めて圧勝。ところがヤングダービーは罰則期間で出られず…。今後の記念ロード復帰に備え得意水面でリズムを整えておきたい。