レース展望
第60回東京スポーツ賞
- 4
- 18金
- 19土
- 20日
- 21月
- 22火
- 23水

まれに見る混戦も中心はクラシック好走の片橋幸貴
主な出場選手
- 君島秀三4137(滋賀)
- 末永由楽4441(岡山)
- 平田健之佑4470(三重)
- 北山康介4535(東京)
- 前田聖文4570(愛知)
- 上村純一4645(群馬)
- 片橋幸貴4677(滋賀)
- 畑田汰一5042(埼玉)
片橋幸貴
4677 (滋賀)

SG初参戦で2勝一皮むけた走りに期待
最近の多摩川は主力メンバーの実力が接近していることが多い。それだけ楽しみは多いが、事前予想は答え一発!というわけにはいかない。過去の実績ならダービー覇者の滝沢芳行やGPシリーズを制した小畑実成、そしてG1V5の野長瀬正孝だが、いずれもほぼ20年以上前の話。そこで本命に取り上げたいのは、昨年7月に江戸川でG2MB大賞を制して一躍脚光を浴びた片橋幸貴。2コースから05のトップスタートから1コースの権藤俊光をまくり切っての圧勝劇だった。これで今年3月若松クラシックの出場権を得た。その若松では残念ながら予選突破はならなかったが、1着2本、2着2本と好走。初のSG参戦ということを考慮すれば胸を張っていい成績だ。クラシック出場の前には2月の蒲郡、浜名湖、3月の福岡で優出(いずれも3着)と好リズム。持ち味はスタートを決めての強攻。過去7回の優勝のうち4回は4コースで制すなど、ダッシュ水域で勝負強い。
前田聖文
4570 (愛知)

初V達成から覚醒し高勝率を維持
2009年11月デビューの105期生。2015年後期に初のA2級昇格を果たしたが、その後はB1級とA2級を行ったり来たりの成績だった。初優勝はデビューから約13年6カ月後、2023年の江戸川でレーサー生活20回目の挑戦で初Vを達成。これを転機として以後は大活躍。2024年後期には6.42の勝率で初のA1級入りし、現在適用されている今期勝率も6.84で自己最高だ。そして昨年11月からの新期勝率も6点後半であり、3期連続のA1級はほぼ間違いないだろう。A1級に昇格して日が浅いので走ったG1レースは今年2月津の東海地区選だけだが、もっと存在感をアピールできれば、さらに上のステージに上がれるはず。直近の多摩川参戦は昨年9月の報知新聞社賞静波まつり杯。予選では得点率5位の活躍で、準優は道中逆転での1着とし高配当を演出。優勝戦はまくり及ばずの2着だったが、今節はその上をめざす。
北山康介
4535 (東京)

本領のスタート攻勢で近況絶好調
今節出場しているレーサーのうち、現在適用の今期勝率6.91は最も高い数字。今年に入ってさらに勢いを加速して、6節走って優出を逃したのが1回だけ。優勝こそないものの関東地区選を含め準優勝が3回ある。北山の魅力はやはり他艇を出し抜くスタート力。ただこれが諸刃の剣ともいえ、F2を抱えた期が過去に7回もあるなどフライングが出世を阻んできた。今期はここまでスタート無事故で、持ち前の速攻力を遺憾なく発揮している。東京3場では江戸川、平和島での優勝はあるが、多摩川の優勝はまだない。それでも、近況の勢いなら当地初Vがあってもいい。ちなみに北山は昨年8月からの勝率は7.49(4月3日現在)と高い数字を残していて、このペースを維持していればSGダービー(津)の出場権を得ることができる。先の話だが初のSG参戦で本領のまくりを決めて波乱を演出する姿をぜひとも見てみたい。