BOAT RACE 多摩川
非開催
05/04
開催まで1日
本日の場間場外発売
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桐生 一般 蒲郡 一般 住之江 一般 下関 一般

レース展望

GⅠ

プレミアムGI第12回クイーンズクライマックス

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実績はSG覇者の遠藤エミ 田口節子は年末3連覇をめざす

今年の女子レースをけん引してきた12名による頂上決戦。G3のシリーズは26日から、賞金上位の12名は3日目のトライアルから走る。真っ先に名が挙がるのはやはりSG覇者の遠藤エミ。今年も津のレディースチャンピオンを制すなど好調を持続し獲得賞金額でも女子トップをひた走る。この遠藤に待ったをかけるなら、多摩川の水面に絶大な自信を持つ平山智加。必ずモーターの素性以上の足に仕上げてくる。長嶋万記はG2のレディースオールスターとレディースチャレンジカップを含む今年V7の活躍。守屋美穂もG2の優勝は3回あるがG1のタイトルはまだなく、今度こその気概で挑む。田口節子は21年、22年のこの大会を制していて、3連覇をめざす。著しく力をつけている渡邉優美と高田ひかるにも注目したい。シリーズの方は当地得意な細川裕子と海野ゆかり。地元勢では藤原菜希、廣中智紗衣。中村かなえが奮戦。

主な出場選手

  • 田口節子4050(岡山)
  • 長嶋万記4190(静岡)
  • 三浦永理4208(静岡)
  • 平山智加4387(香川)
  • 守屋美穂4482(岡山)
  • 遠藤エミ4502(滋賀)
  • 渡邉優美4590(福岡)
  • 高田ひかる4804(三重)
本命選手

遠藤エミ

4502 (滋賀)

女子唯一のSGホルダーが貫録を示す

ボートレース発祥から約70年、昨年の大村クラシックで女子選手として初めてSGを制覇。予選を1、3、1、1、3、2着と安定した成績でまとめて予選をトップ通過。準優も07のトップスタートを決めて快勝し、優勝戦も同じく07のスタートを決めて毒島誠や中島孝平らの男子強豪を抑えて逃げ切ってみせた。21年、22年と獲得賞金額は女子のトップで、今年の獲得賞金も女子では唯一5千万円を超えている。G1戦は3回、G2戦も4回の優勝歴があり、実績は紛れもなく女子No.1と言っていい。多摩川を走る機会は少なく前回の参戦は約2年前の21年レディースチャレンジカップだが、その時は予選をトップで通過して優勝戦もインから圧勝。その年は4月のヴィーナスシリーズも優勝していて、10戦8勝の大活躍で存在感をアピール。当地での走り方を熟知しているので、多少のブランクがあっても全く問題にはならない。

対抗選手

平山智加

4387 (香川)

水面との相性は出場選手中でNo.1

男子相手に記念レースを制した数少ない女子レーサーの1人。濱野谷憲吾、引退した今村豊さんらの強豪を相手にインから圧勝劇を演じてデビューから7年未満で13年の尼崎周年を制している。クイーンズクライマックス、レディースチャンピオンもそれぞれ1回ずつ優勝していて、多摩川はレディースチャンピオンを制している思い出の地。「毎月、呼んでもらいたい」と言うように水面との相性はかなり良く、レディースチャンピオン、レディースチャレンジカップを含め、女子戦に限れば現在9連続優出中(V2)と、地元以上の好成績を残している。直近の参戦は10月の男女混合戦で、得点率3位で予選を突破して優勝戦も2着と活躍。その時に好走した感触はまだ残っているだけに、これは他の選手に対しても大きなアドバンテージになるはず。素性のいいモーターを引けたなら、独壇場になる可能性もある。

本命選手

細川裕子

4123 (愛知)

ターンのうまさで確実にポイントを稼ぐ

初めてG1のレディースチャンピオンに出場したのは04年のここ多摩川で、同大会で初めて優出したのも12年のこの水面。優勝こそないが多摩川との相性はバッチリで、過去10節のうち優出は5回ある。20年のレディースチャンピオン(3着)、21年のレディースチャレンジカップ(5着)でもファイナルに進出し、当地では大舞台でもしっかり結果を残してきた。獲得賞金額13位で今年は惜しくもクライマックス進出を逃してしまったが、その悔しさはここで晴らしたいところ。シリーズ戦はドリーム1号艇での登場で、まずはここで結果を出してリズムをつかみたい。決してスタートは速い方ではないが、その分は状況に応じたハンドルワークでカバーする。もちろん差しも使うが主戦法はまくり。2コースでもまくり勝ちの確率はかなり高い方だ。さすがに6コースでの1着率は減るが、3着までに入る可能性はかなり高い。

対抗選手

海野ゆかり

3618 (広島)

本来は地元以上に好相性の得意水面

SGオールスターに14回も選出された人気レーサー。ダービーやクラシックなど他のSGにも12回の出場を果たすなど実力の方もしっかりと兼ね備えていて、今年6月には女子レーサーとしては5人目の快挙となる通算2000勝も達成した。過去63回の優勝のうち、最も優勝回数が多いのがここ多摩川。04年のレディースチャンピオンを筆頭にV7と自他ともに認める好相性の水面で、最も出場回数の多い地元宮島でのV6を上回る。ただ、もう9年以上も当地の優勝から縁がないのも事実。準優には乗ってはくるものの、そこから先を突破できず優出も果たせない状態が続いている。それでも最近は10月の福岡、11月の戸田で優勝を飾り、その後も芦屋(4着)、常滑(6着)でも優出と調子は上昇カーブを描き、いいリズムを維持したままこのシリーズを迎える。勢い任せにかつての得意水面で久しぶりに当地巧者ぶりを見せてほしい。

地元イチオシ

藤原菜希

4627 (東京)

迷いなしのスピード戦で沸かせる

2010年デビューの107期生。デビュー当時は平凡な成績が続いていたが、少しずつ力をつけてきて今では東京支部を代表する女子レーサーだ。特に昨年は年間V4の固め打ちを決めて、23年前期の適用勝率は自己最高の6.98をマーク。ただ、好不調の波が激しいのも事実で、23年後期は5.82で再度A2級へ降格、そして1月からの来期は6.67でA1級へ復帰と、いい時と悪い時の差がはっきりしている。爆発力はあるだけにもう少し成績が安定すればさらに上をめざせるはずだ。藤原の持ち味はスピード重視の自力攻め。2コースの時はさすがに差し勝ちが目立つが、3コースから外の時は差し勝ちは激減し、ほとんどがまくり差しのハンドルに移行。ただ、特筆すべきは4コース。現在では差し位置とされる4コースでまくり勝ちが急増する。4カドだとまくりが際立つ藤原のスタイルはレースを面白くしてくれる。