レース展望
第58回日刊スポーツ賞
- 4
- 9土
- 10日
- 11月
- 12火
- 13水
- 14木

実力伯仲もSG覇者の仲口博崇&中澤和志が1歩リード
主な出場選手
- 江口晃生3159(群馬)
- 鈴木博3412(埼玉)
- 仲口博崇3554(愛知)
- 中澤和志3952(埼玉)
- 荒川健太4049(三重)
- 金子拓矢4305(群馬)
- 永田秀二4430(東京)
- 近江翔吾4643(香川)
仲口博崇
3554 (愛知)

ダービー覇者は進入から妥協なし
仲口博崇はデビューして1年4カ月後の1993年3月に早くも初Vを決めた。その後もG1を7回制するなど順調に活躍し、2014年の地元常滑ダービーでSG初Vを達成。マスターズ世代になっても、その安定したさばきは健在。近況は記念で活躍する機会は減ったが、一般戦を走れば必ず優勝候補の一角に名を連ねる。活躍の場は主にインからセンターまで。外枠の時は必ず大胆に内を狙って回り込むので、進入がもつれるケースが多い。それでも仲口自身は出足や行き足をうまく仕上げてくるので、多少深い起こしになってもしっかりと持たせる。1枠の選手からすれば、たまったものではないが、隊形を乱して波乱を演出するなら穴党ファンにとっても歓迎される存在といえる。センターでのさばきもそつがないが、やはり最も安定しているのはイン戦。最内からならスタートも通常より速いのを行く。
中澤和志
3952 (埼玉)

屈指の勝負強さに注目したい
初出走だった1998年5月の戸田で、2走目に早くも水神祭。デビュー1年未満で初優出を経験し、その翌年には初Vも達成と早くからセンスの良さを見せつけた。2006年の平和島クラシックを含め記念戦は5回制しているが、そのうち4回は関東地区でのもの。一般戦を走らせても関東地区での信頼度は特に高い。もちろん多摩川も例外ではなく得意水面で、SG初優出を達成したのもこの水面だった。記憶に新しいのが昨年4月の優勝。5枠で人気を下げていたが、5コースから鮮やかなまくり差しVで好配当を演出した。コース取りは淡泊な方でも、枠と対戦相手に応じたクレバーなレース運びが魅力。準優や優勝戦など勝負どころは勝ちにこだわったハンドルを入れてくるので、たとえ不利なコースでも決して軽視はできない。もちろんイン戦での安定性は高く、持たせるだけの足があれば素直に本命視していい。
永田秀二
4430 (東京)

地の利に加えて調整のアドバンテージも
2020年2月の戸田関東地区選手権でG1初優出初Vを達成し、その年10月の平和島周年では準優勝。東京支部に永田ありと存在感をアピールした。昨年は記念で目立った活躍こそなかったものの、今期までA1級を10期連続で続けており、好不調の波が少なく安定した成績を残している。イン逃げはもちろん、まくり、まくり差し、差しと決まり手も多彩だが、ここ一番はまくり勝ちが目立つ。多摩川は3月末の澤乃井カップに参戦したばかり。その時は好素性機の力を存分に引き出して、得点率4位で予選を通過。惜しくも準優は3着で優出を逃してしまったが、この時季の調整の仕方はしっかり頭に入っているので、地の利に加えてその分も他の選手よりは有利といえる。前回の雪辱を期しての参戦となる今節は優出は最低限のノルマになり、地元の大将格としては、さらにその上を目指したい。