レース展望
第44回関東日刊紙ボートレース記者クラブ杯
- 11
- 7日
- 8月
- 9火
- 10水

石渡鉄兵が地元大将格。前田篤哉も多摩川との相性はいい
主な出場選手
- 熊谷直樹3200(東京)
- 石渡鉄兵3716(東京)
- 里岡右貴4351(福岡)
- 有賀達也4428(埼玉)
- 松田大志郎4544(福岡)
- 廣瀬真也4568(東京)
- 佐藤大佑4610(東京)
- 前田篤哉4983(愛知)
石渡鉄兵
3716 (東京)

静水面の多摩川でも躍動する
94年5月多摩川でデビューし、初優出、初優勝はともに江戸川だった。荒波水面にめっぽう強く、付いた異名は江戸川鉄兵。それでも東京3場は思い入れが強く、静水面の多摩川とも相性がいい。通算31回の優出で優勝は4回ある。優出回数の割に優勝が少ないのは気がかりではあるが、それでも直近4節で2節はファイナル入り。20年7月には優勝した。当地は全てに熟知しており、素性のいいモーターを引けば、伸びが強めの仕上がり。凡機を引いても、ターン回りは水準レベルに引き上げてくる。スタートは安定して速く、スリット近辺の足が仕上がれば、豪快なまくりで水面を沸かせる。今年はここまで優出が8回。4月江戸川と5月平和島で優勝している。ただ、6月常滑を最後に優出から遠ざかっているのが気がかり。10月江戸川周年でも未勝利に終わり、調子を落としているのは明らか。不振脱却へ、少しでもきっかけをつかみたい。
前田篤哉
4983 (愛知)

相思相愛の多摩川で優出は最低ノルマ
愛知支部期待の前田3兄弟で、篤哉は長男だ。現勝率は6.30で2期連続A1級をキープ。今期も6点半ばの勝率を残しており、3期連続でのA1級は大丈夫そうだ。昨年は10月桐生で初優勝を達成すると、続く多摩川でも優勝。2節連続Vを達成した。その活躍が評価され、20年の最優秀新人に選出された。多摩川とは相性が良く、現在3節連続でファイナル入り。その3節も優勝、準優勝、優勝と結果を残す。「多摩川は走りやすくて好きです。複数走ったレース場の中では、一番成績がいいと思います。相性はいいですね」と当地へのイメージを語った。過去1年間の決まり手を見ると逃げ、まくり、差し、まくり差しと偏りがなく決まっている。コース別の成績を見ても5コースまでは頭で狙える。的確なスタートにシャープな旋回力。さらに相思相愛の多摩川なら優出は最低ノルマ。当地3回目の優勝を目指して、初日から全力での走りを誓う。
佐藤大佑
4610 (東京)

剛柔自在な走りでレースを盛り上げる
「変幻自在」、彼にぴったりはまる言葉だ。基本は伸び型に仕上げて、まくるレースを身上としているが、あるときはピット離れを意識した出足型にして、コース取りから揺さぶりをかけてくる。19年2月多摩川で行われたルーキーシリーズでは、チルト3度でインコースに入る仰天のレースを見せてくれた。進入固定戦だったのもあるが、見ているファンを飽きさせない、魅せる走りを披露するのも佐藤の魅力である。スタート事故が多いのは少し残念だが、それだけスリットは踏み込んでいる。決まり手を見ても逃げと同じくらいまくりが多く、センター3・4コースからの1着率が高い。今年は優出が3回あり、9月江戸川では優勝している。多摩川は地元ながら、なかなか結果が出なかったが、19年7月にうれしい初優出を決めた。優勝戦はチルト3度のセッティング。結果は不発で5着に終わったが、レースを盛り上げたのは間違いない。今大会も沸かせてくれるはずだ。