第61回日刊スポーツ賞
- 5
- 25日
- 26月
- 27火
- 28水
- 29木
実績は太田和美が断然 水面との相性は三角が断トツ
主な出場選手
- 三角哲男3256(東京)
- 太田和美3557(大阪)
- 須藤博倫3983(埼玉)
- 重野哲之3995(静岡)
- 久田敏之4188(群馬)
- 和田兼輔4446(兵庫)
- 金子和之4700(埼玉)
- 松井洪弥4824(三重)

太田和美
3557 (大阪)
グランプリを含むGS7冠の実績光る
田中信一郎、仲口博崇、山本浩次ら多くのSG覇者を輩出している「華の69期生」の中でも、SG優勝7回、G1優勝21回は群を抜いた実績。1991年11月の住之江デビュー節では2・2・1・2・1・5着といきなりオール2連対で優出5着と並のセンスではないことを証明。その走りから付けられたニックネームは『怪物くん』。マスターズ世代になっても若手にスピード負けするようなことはなく、現在適用中の勝率6.94は今節出場レーサーの中では久田敏之に次いで2番目に高い。層の厚い大阪支部では小池修平や上田龍星など若手の台頭もあり、記念を走る機会は減ってしまったが、4月の住之江周年では得点率14位で予選突破と気を吐いていた。多摩川を走るケースは少なく、あっても記念のあっせんが多い。過去にはSG1回、周年3回の当地優出歴がある。

久田敏之
4188 (群馬)
一般戦の勝ち方を熟知する巧腕
父は2018年に引退した久田正晴さん。久田敏之はSG、G1のタイトルこそないものの、来期を含めA1級を26期続けるなど常に高水準の成績を残している。2016年から2021年までは6年連続でSGダービーにも参戦していた。ひと頃より記念にあっせんされる機会は減ってしまったが、一般戦を走れば常に優勝候補の一角に名を連ねる。前回の当地参戦は今年1月の夕刊フジ杯で、ワースト機ながら予選は得点率4位と健闘し優勝戦(4着)までコマを進めた。「こんなモーターで頑張ったのに(報道陣は)誰も褒めてくれませんね」と苦笑いをしていたが、どんなモーターを引いても当たり前のように活躍するのが久田のすごさ。昨年1月からここまで(5月10日現在)21回の優出(V5)を数え、一般戦で予選落ちした節はただの1回もない。地味な記録かもしれないが、簡単にできることではない。

三角哲男
3256 (東京)
多摩川を走れば鬼のような強さ
今年3月の浜名湖で、節目となる100回目の優勝を決めた。一昨年は若松で通算2500勝を達成し、昨年は芦屋で24場制覇を達成と数々の記録を樹立してきた。前回当地の参戦は2月のauじぶん銀行賞で、予選をトップ通過から準優も快勝。優勝戦も危なげなく押し切って多摩川通算18回目のV。この数字は濱野谷憲吾や引退した長岡茂一さんより2回多く当地歴代最多。三角が優勝した3回のG1戦はすべてここ多摩川で達成していて、まさに『是政最強』の称号にふさわしい。記念レースで暴れていた時につけられていた異名が「水上のゲリラ」。センター、アウトから意外性を発揮して、数知れず高配当を提供してきた。ちなみに2023年からは全国で10回優勝していて、そのうち1コースで優勝したのは2回しかない。半数の5回はダッシュ水域からのもので、ここ一番はコースを問わずに勝負強い。