第19回日本財団会長賞
- 7
- 2日
- 3月
- 4火
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- 6木
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実績断然の秋山直之が格の違いを見せつける
主な出場選手
- 石田政吾3635(福井)
- 一宮稔弘3788(徳島)
- 秋山直之3996(群馬)
- 伏田裕隆4619(東京)
- 佐藤博亮4786(愛知)
- 西野雄貴4812(徳島)
- 権藤俊光4832(大阪)
- 吉川貴仁4926(三重)

秋山直之
3996 (群馬)
桁違いの旋回スピードでファンを魅了
昨年のオーシャンカップで椎名豊が、今年のクラシックでは土屋智則がそれぞれSG初Vを達成と、最近は群馬支部で次々にニュースターが誕生。このところ彼らの活躍で記念を走る機会は少なくなったが、それでも秋山直之は変わらず高勝率を維持している。今節出場している選手で今期7点勝率はこの秋山だけだ。秋山の武器は卓越した旋回スピード。かつては全国各地で幾度もコースレコードをたたき出したことからも、その威力がよくわかる。スリット同体からでも全速で握って出れば、内の艇を引き波に入れなくてもターンの速さでバックでは前に出ていく。今節はイキのいい若手が数多く参戦しているが、その中に入っても旋回スピードは一枚上だ。最近の多摩川ではそれほど目立った活躍はなくても、通算V74のうち6回はここでのもので水面との相性もいい。02年の関東地区選でG1初優勝を飾った思い出の地でもある。

石田政吾
3635 (福井)
マスターズリーグの汚名返上へ燃える
01年の尼崎オーシャンカップでSG初優出初Vを達成。今節出場している選手でSGを制しているのはこの石田だけで、G1は5回の優勝歴がある。マスターズ世代になって記念戦の出場は減ってしまったが、かつては今垣光太郎とともに福井支部をけん引してきた。石田は6月当地のマスターズリーグを走ったばかりで、その時の活躍も記憶に新しい。予選から準優までの9走で5勝をマークし、4着以下なしの安定した成績で優勝戦の1枠。着が示すとおりにモーターも快速に仕上がっていた。スリットでは少し後手を踏んだがまくって出る艇もなく、初動を入れた瞬間には誰もが石田の優勝を確信しただろう。しかし、1Mでターンがふくらみ高橋勲、上平真二の差しを許し、2Mも他艇ともつれて6着と大敗。今節はその時のリベンジ戦になる。5月20日から使用されているこのモーターで走ったばかりなのは、大きな強みにもなろう。再び仕上げて今度こそ優勝を狙う。

伏田裕隆
4619 (東京)
納得の伸びがくれば一撃必殺の強まくり
今節は地元東京支部から参戦する選手は少数で誰をピックアップするかは迷うが、穴党が追いかけてみたいのはこの伏田裕隆。過去2年のコース別成績を見てみると、意外にも6コースでの1着本数が最も多い異色の選手だ。というのも伏田は外枠時にはチルト3度に設定するケースが多々あり、使える伸びがある場合はその調整のまま大外を選択する。チルトを跳ねた状態のスタートにも慣れているので、内に格上の選手がいても一気にたたいて各地で大穴を出したレースをこれまで数多く見てきた。ただ、チルトを跳ねても意味がないと判断した場合は一般的なバランスを取ったノーマルな調整にするので、直前気配とチルト角度には常に注目しておきたい。多摩川では5月から使われている新モーターの中に、いくつか伸び型の好機かある。そのうちの1つを引くことができたならシリーズの面白味は確実に増すだろう。