BOATRACE 多摩川
非開催 03/29 開門時間 10:00
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レース展望

一般

第60回サンケイスポーツ賞

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出場予定選手一覧

主力勢は紙一重の争い 市川哲也は当地でSG完全Vの実績

「第60回サンケイスポーツ賞」は準優3個レース制での5日間開催。主力メンバーは実力が接近していて、それぞれ紙一重。現状では誰が優出、優勝するのかは予測できない混戦だ。格を問えばSG4冠を誇る市川哲也の実績断然。また、当地水面に自信を持つ田中和也、河村了も積極的なハンドルでレースをつくる。スタート一発の魅力は坂元浩仁と水摩敦。特に水摩はアウトを苦にしないので、コースが遠くても軽視はできない。常に内を狙う石川真二は潜ってしまえば堅実なコーナーで着をまとめてくる。地元勢にA1級の選手はいないが、桑原将光、山田竜一、渡邉雄朗に期待がかかる。それぞれ決め手は違うが、うまく持ち味が出せれば遠征勢にひと泡吹かせる。また、今節から新モーター、新ボートが登場。直前気配がかなり重要になるはずで、うまく機力を見極められれば思わぬ好配当を手にできるかも。

主な出場選手

  • 市川哲也3499(広島)
  • 河村了4308(愛知)
  • 桑原将光4318(東京)
  • 田中和也4357(大阪)
  • 坂元浩仁4409(愛知)
  • 水摩敦4413(福岡)
  • 小野達哉4653(大阪)
本命選手

市川哲也

3499 (広島)

思い出の水面であの快走劇を再び!

主力メンバーの実力が接近している今節、誰をピックアップするかは迷うところ。実績に関してはこの市川が断然抜けている。すでに50代半ばの年齢になっても末永くA1級を維持し、西島義則とともに広島支部の看板として君臨してきた。SG優勝は4回、G1優勝は19回を数え、昨年には通算2500勝も達成している。市川の武器はやはり安定して速いスタート。センターでの勝ちパターンはまくり勝ちがかなり多い。さすがにアウトの時はまくりの比率は減るが、それでもスリットでのぞけばそのまま内をたたきにかかる。多摩川は01年のSGメモリアルで7戦全勝のパーフェクトVを飾った思い出の水面で、その時も5コースに引いてのまくり圧勝。思い起こせば初めてSGを制した97年の尼崎グラチャンもオール2連対でのVだった。いったん調子さえつかんでしまえば、そのままノンストップで突っ走るタイプだ。

対抗選手

田中和也

4357 (大阪)

一般戦を走れば常にV候補の一角

05年11月デビューの97期生。妻は同期の原田佑実。田中は養成所でのリーグ戦勝率トップで、修了記念競走も優勝。デビュー節の住之江では5走目に水神祭を挙げて準優に進出。デビュー戦での初優出は達成できなかったが、養成所での活躍がフロックではないことを証明してみせた。層の厚い大阪支部では記念に出場する機会は少なかったが、21年には自力でクラシック、ダービーの出場権を得て、昨年は常滑周年でG1初優出をするなど少しずつだが確実に力をつけている。昨年は一般戦ながら優勝3回、準優勝も3回あった。今年は3月の鳴門で準優勝、続く大村で優勝と高値安定の成績を残している。もちろんイン戦もそつなくこなすが、コースに左右されずに安定して着をまとめるのが田中の強み。5コースまでなら常に券の対象から外せない。多摩川は近況5節で2回の優勝と水面相性もいい。

地元イチオシ

桑原将光

4318 (東京)

G1レーサーを父に持つサラブレッド

父はG1V6の桑原淳一さん。その息子の将光選手は、どんなに忙しくても、不利な展開で大敗したような後でも、丁寧に取材に対応してくれるナイスガイ。このあたりは淳一さんの性格を継承しているようだ。柔か剛か、レーススタイルを問えば間違いなく柔の方。多少のぞいた場合でも積極的に握っていくことは少なく、内の動きを見てのまくり差しや差しに構えるケースが多く見られる。来期を含めると19期連続でA級を維持しているものの、A1級を経験したのは1回だけ。優しい性格が影響しているのかもしれないが、ターンはしっかりしているので、もう少し積極性があればさらに上をめざせるはず。過去6回の優勝のうち東京3場では江戸川のVが4回もある。多摩川は過去に3回の優出があるが優勝はまだ。それでも昨年は3節走ってすべて準優に乗るなど安定した成績を残している。今節は東京支部の、地元大将格として踏ん張りたい。

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