BOATRACE 多摩川
非開催 04/26 開門時間 10:00
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レース展望

一般

第58回東京スポーツ賞

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出場予定選手一覧

実力接近の伯仲シリーズ 近況上昇線を描く吉田裕平に注目

「第58回東京スポーツ賞」は準優3個レース制で開催される5日間開催。5月から級別審査適用期間の新期となり、各選手はF0・L0での再スタートとなる。また、現在使用されているモーター、ボートの使い納め。今節は勝率の高い順に使われるはずで、調整に苦労する選手も比較的少ないとみる。上位メンバーは実力接近、あえてトップに名前を挙げれば吉田裕平。1月から適用されている今期勝率6.93は出場メンバー中で最も高く、来期も久々の7点勝率をマークしそう(4月22日現在)。続くのは黒崎竜也、東本勝利、岡祐臣、さらに松尾拓、春園功太と三重支部の層が厚い。黒崎、東本はスリットでのぞけば積極的に握る積極性が魅力。最近の多摩川では岡も好結果で、前回参戦時は準優勝だった。ほかではレース運びにソツがない吉村正明、平田忠則。オール地元戦の直後で東京支部のメンバーは手薄だが、マスターズ帰りの村田修次に期待が集まる。

主な出場選手

  • 村田修次3826(東京)
  • 平田忠則3898(福岡)
  • 黒崎竜也3931(三重)
  • 東本勝利4066(三重)
  • 吉村正明4108(山口)
  • 岡祐臣4261(三重)
  • 森永隆4703(山口)
  • 吉田裕平4914(愛知)
本命選手

吉田裕平

4914 (愛知)

G1覇者を父に持つサラブレッド

15年11月デビューの117期生。父は17年に引退した吉田徳夫さんで、母の吉田幸恵さんも元選手。兄の凌太朗は同期生とまれに見るレーサー一家だ。養成所での勝率は1位、デビュー節の常滑では5走目に水神祭を達成と、G1タイトルホルダーでもある父譲りのセンスを早くから見せつけていた。センター戦の勝ち方としてはまくり差し主体だが、意外に多いのが2コースからのまくり勝ち。意表を突いた握りマイをよく見かける。吉田に限っては2コース=差しと考えない方が良さそう。ただ、大胆なターンで活躍する一方、デビュー後8年未満でフライングは15本あり、F2になってしまったことも過去に3回あった。これらがなければ、もっと出世していたはず。昨年12月の下関で初のG1優出を果たすなど、今期はまずまずのペース。今期は優勝こそないが、優出2着が3回。多摩川では過去4節のうち2回優出と、相性まずまずの水面だ。

対抗選手

吉村正明

4108 (山口)

調整力にも長けている万能レーサー

支部の後輩である長尾章平が、吉村正明を絶賛していたことがある。「エンジンの仕上がりに不満がある時、吉村さんに相談するとすごくいいアドバイスをくれます。『こうしてみたら』と言われたことを試すと本当に良くなる。同じあっせんの時にはとても頼りになります」とベタ褒めだった。実際に吉村自身も結構モーターを出す方で、一般戦で低迷するようなケースは本当にまれだ。もちろんモーター調整に長けているだけではなく、ハンドルワークも的確。5、6コースでの連対率も結構高く、コースを問わず舟券の対象になる。吉村はここまで26期連続でA1級を維持しているが、これも安定したハンドルと調整力があってこそのもの。スタートに関しては、勘さえつかんでしまえば好スタートを連発する。コロナ禍の影響もあって多摩川は19年11月以来の参戦だが、その時は準優勝の活躍。あらゆる面で万能派の吉村正明なら、久々の水面でも問題ないはずだ。

地元イチオシ

村田修次

3826 (東京)

得意水面で復調のきっかけをつかむ

今節参戦予定の現A1級選手は8人いて、そのうち東京支部はこの村田だけ。当然、遠征勢を迎え撃つ地元の大将格となる。村田にとって多摩川は周年制覇の実績もある純地元水面。通算57Vのうち10回はここ多摩川でのもので、水面に対する思い入れは誰よりも強い。理論の裏付けがあり、東京支部でも屈指のプロペラ巧者。さまざまな状況に対応できる引き出しの多さが武器になる。最も得意とする多摩川では、素性のいいモーターならもちろんのこと、平凡機、低調機でもワンランク上の足に仕上げてくるだろう。調整だけでなく走り方も熟知している。インでの運びはもちろんのこと、センターまでならしっかりした勝ちパターンを確立している。アウトの場合は1着本数こそ減るが、うまく展開を探って2、3着を拾う。今期はやや不調で7月からはA2級へ降級してしまう見込みだが、今節は新期に入っての1節目。得意水面で好結果を出し、うまく今後につなげたい。

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