レース展望
GⅢオールレディースリップルカップ
- 9
- 5火
- 6水
- 7木
- 8金
- 9土
- 10日

平山智加、日高逸子ら当地巧者の女子主力が多数参戦
主な出場選手
- 日高逸子3188(福岡)
- 海野ゆかり3618(広島)
- 中谷朋子3845(兵庫)
- 平田さやか4286(東京)
- 平山智加4387(香川)
- 鎌倉涼4456(大阪)
- 渡邉優美4590(福岡)
- 藤原菜希4627(東京)
平山智加
4387 (香川)

多摩川は地元以上に好相性
平山智加のG1初制覇は13年の尼崎周年、濱野谷憲吾、引退した今村豊さんらの強豪を相手にインから圧勝劇だった。男子相手に記念戦を制した数少ない女子レーサーだ。その年には創設されて2年目のPG1クイーンズクライマックスをも制したが、歴史のあるレディースチャンピオンの方は幾度も優出したがなかなか勝てなかった。特に24、26、27回大会は絶好の1号艇を手にしながらチャンスをものにできなかった。念願がかなったのは20年、大の得意水面であるここ多摩川。トップスタートを切ったインの守屋美穂を後方からツケマイで引き波に沈めた。水面に自信を持っていてこその鮮やかな勝ち方だった。「毎月、多摩川に呼んでもらいたい」と言うように水面との相性はかなりいい。レディースチャンピオン、レディースチャレンジカップを含め、女子戦に限れば現在8連続優出中(V2)と、多摩川では地元以上に好成績を残している。
海野ゆかり
3618 (広島)

かつてのドル箱水面で本領の強攻
SGオールスターに14回選出された人気レーサー。ダービーやクラシックなど他のSGにも12回の出場を果たすなど実力の方もしっかりと兼ね備えていて、今年6月には女子レーサーとしては5人目の通算2000勝も達成したばかり。本来の魅力は安定したスタートから繰り出す速攻戦。イン戦もしっかりしていて取りこぼす確率はかなり低い。変化技は多用せず、センターから外なら決め打ちのまくり勝ちが目立っている。今期は勝率6点を割ってしまい5期続けたA1級から降級してしまったが、6月の児島で今年初V、8月のびわこでも優出(5着)と近況は復調ムードを漂わせている。61回の通算Vのうち7Vと多摩川は高実績の水面。ただ、「良かったのは昔の話」と本人が言うように、当地で約9年間も優出がないのは事実。初めてレディースチャンピオンを制した思い出の水面で、久しぶりに当地巧者らしさを見せてほしい。
平田さやか
4286 (東京)

不利な外枠でこそ真価を発揮
5月の徳山オールレディースで達成した通算3回目の優勝は大外から差して、3連単6-2-1はなんと17万円台の超大穴だった。そして8月のびわこオールレディースでも再度波乱の優勝。地元で圧倒的な人気を集めたインの遠藤エミがカドからのぞいた鈴木成美を張って回ったところを、大外から平田がうまくまくり差して8万円台の高額配当。ちなみに初優勝だった19年12月の徳山クイーンズクライマックスシリーズ戦は5号艇、2回目の昨年3月の戸田ヴィーナスシリーズは4号艇で制している。4回の優勝はすべてダッシュ水域からの万穴決着と、人気薄の外枠時にも常に舟券の対象から外せない選手だ。多摩川は水神祭、初優出、さらにはG1初出場と選手生活の区切りとなる思い出のレースが多い水面。前回参戦時の6月には混合戦ながら予選を5戦3勝でまとめ、準優も2着に食い込み万穴を演出。優勝戦は5着に敗れたが存在感を大きくアピールしていた。