BOAT RACE 多摩川
非開催
04/25
開催まで2日
本日の場間場外発売
本日の発売はありません

レース展望

一般

第29回tvkカップ

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新モーター2節目 調整力に長けた地元角谷健吾に有利

新モーター、新ボートの使用開始2節目で、一度使われたモーターと初おろしのモーターが混在して使われる。一般的には部品に当たりがついている分だけ一度使われた方が有利と言われるが、初おろしの中にも素性のいいモーターが隠れている可能性があり、直前気配には特に注目しておきたい。今節は傑出した実力者が不在で、誰がシリーズリーダーとして躍り出るのか混戦模様だ。地元の角谷健吾、一瀬明は最近の多摩川は常に好走。特に角谷は地元水面を走った場合にはいつも以上に気合を込めたレースをする。また、今井貴士、益田啓司、松崎祐太郎、永田啓二らの福岡勢はそれぞれ積極果敢なレース運びが持ち味だ。中岡正彦や森永淳は、いったん調子をつかめば快スタートを連発してシリーズを引っ張る。鈴木博も多摩川は得意コースで、剛柔自在なハンドルワークで確実にポイントをまとめてくる。

主な出場選手

  • 鈴木博3412(埼玉)
  • 角谷健吾3613(東京)
  • 一瀬明3641(東京)
  • 中岡正彦3849(香川)
  • 森永淳4072(佐賀)
  • 益田啓司4102(福岡)
  • 今井貴士4287(福岡)
  • 松崎祐太郎4451(福岡)
本命選手

角谷健吾

3613 (東京)

最近当地は優勝戦1着、2着の活躍!

昨年6月の多摩川ではモーターをトップクラスに仕上げ、7戦5勝で予選を得点率1位通過。準優も優勝戦もインから難なく速攻を決め、節間通して存分にらしさを発揮しての優勝だった。これが角谷にとって多摩川15回目のV。多摩川16Vを記録しているのは長岡茂一、三角哲男、濱野谷憲吾で、もう1回優勝できればこの3人に並ぶことができる。さばきやスタートに加えて角谷の大きな武器の1つが巧みな調整力。特に多摩川ではよくモーターを出してくる。低調機を引いたとしても水準レベルの足に引き上げ、中堅機、上位機が相棒ならトップ級に仕上げてくることが多い。今節は新モーターなので本体整備には制約がある。誰もがプロペラなど外周りだけの調整を余儀なくされるが、むしろ角谷にとっては喜ばしいことかも。V16を懸けて挑んだ昨年7月の前回参戦時は惜しくも準優勝だった。主力の技量が接近している今節は再び大きなチャンス。

対抗選手

今井貴士

4287 (福岡)

一般戦を走れば常にV候補の一角

04年5月デビューの94期生。デビューから2節目の福岡で水神祭、2年後の児島で初V達成と早くから好センスぶりを発揮してきた。G1初Vは13年の若松九州地区選、同年にはSG平和島クラシックで準優勝と存在感をアピール。ただ、そこからは記念戦でのめぼしい活躍がなくなってしまった。群雄割拠な状態になっている福岡支部では大舞台での活躍が減ると、すぐに記念ロードから外れてしまう。それでも今井は安定した成績を残し、現在は14期連続でA1級をキープ。昨年は16回の優出(V2)と一般戦を走れば常にシリーズを盛り上げていた。イン戦の強さはあえて語るまでもないが、不利なアウトでもうまく展開を縫うまくり差しで2、3着には絡んできており、そうでなくてはこの成績は残せない。コロナ禍の影響もあり多摩川は19年8月以来と久々の参戦だが、その時も得点率5位タイで予選を突破し優出(4着)していて心配はなさそう。

地元イチオシ

一瀬明

3641 (東京)

機力にかかわらず当地では常に好走

今年正月の優勝戦は、当時のモーターのレコードタイムをたたき出すなど完調に仕上げた遠征の安達裕樹がインで圧倒的な1番人気。しかし、外の攻めを気にしたのかわずかにターンを外したスキを見逃さずに地元の一瀬明が差し切って優勝。一瀬は1月末の当地マスターズリーグでも「行き足から伸びが良くない」苦しい状態で優出(5着)を果たし、またその後、4月当地一般戦もやはり「スリット付近から全然ついて行かない」並足でも頑張った(優出6着)。奇想天外な走りはなく、レーススタイルはオーソドックスそのものだが、今年の多摩川では3戦していずれもファイナルまでコマを進めるなど隠れた当地巧者でもある。主力どころの実力が接近した今節なら、地の利は大きなアドバンテージになるはずだ。新モーターになったばかりで相場はないに等しいが、好モーターを引き当てれば一躍主役に浮上できる。