レース展望
第45回関東日刊紙ボートレース記者クラブ杯
- 1
- 31火
- 2
- 1水
- 2木
- 3金
峰竜太の実績断然 中野次郎、小林泰に地元の意地がある
主な出場選手
- 坂口周3984(三重)
- 中野次郎4075(東京)
- 峰竜太4320(佐賀)
- 小林泰4401(東京)
- 松尾充4754(三重)
- 松井洪弥4824(三重)
- 野中一平4850(愛知)
- 栗城匠4928(東京)
峰竜太
4320 (佐賀)
SGV5を誇る佐賀支部の看板
2回のグランプリ制覇を含め、SGはV5、G1もV15。名実ともにボート界の頂点に立つ。SGになくてはならない選手といえるが、昨年後半から最近までは一般戦回りだった。それでも7月からの半年でV6の固め打ち。今年1月は地元正月の唐津で10戦7勝のイン圧勝V。一般戦を走ればすべての分野でケタが違いすぎる。ターンスピードはもちろん、峰のすごさは鋭いコーナーの読みと正確無比なターンの精度にある。1Mは隊形に応じたベストのハンドルを切り、針の穴を通すようにわずかな隙も見逃さず、鋭く艇間を割ってくる。多摩川を走る機会は少ないが、過去に2回の優勝歴がある。18年に周年記念を制し、20年の一般戦はオール2連対で圧勝してみせた。水面との相性は上々なので、優出は最低限のノルマ。若松周年から転戦の今節を走った後は、再び記念ロードに戻るので、好リズム維持のためにもしっかりと結果を出したい。
中野次郎
4075 (東京)
コースを問わず多彩な変化技で魅了
昨年の唐津グラチャンは自身5回目のSG優出だった。結果は5着だったが、そう遠くないうちにまたSG初制覇のチャンスは巡ってくるだろう。G1はV5の実績があり東京支部を代表する選手の1人だ。決まり手は実に多彩。逃げがもちろん一番多いが、差し、まくり、まくり差しとバランス良く決めていて、コース別の成績を見ても、1、2、4コースの1着率はかなり高い。外枠ではさすがに1着の本数は減るが、それでも2、3着にはしっかり絡んでくる。まさにオールラウンダーと呼ぶにふさわしい。最近は多摩川を走る機会が意外に少なく、昨年は準優勝だった8月に1節走っただけだった。それでも通算V48のうち9回は当地でのもの。ちなみに平和島の優勝は5回、江戸川の優勝は2回ということを考えれば多摩川との相性はかなりいいといえる。遠征勢に待ったをかけるとすれば、やはりこの中野だろう。
小林泰
4401 (東京)
そろそろ純地元でもVがあっていい
06年に平和島でデビューした99期生。山梨県の出身だけに多摩川は純地元といえる。やや好不調の波があり、期ごとにB1級、A2級、A1級を行ったり来たりの成績だったが、近況は3期連続でA1級をキープと成績が安定してきた。小林泰の魅力は他艇を出し抜くスタート力。昨年の全国平均タイミングは13と速く、そのうち走り慣れた地元多摩川に限れば12と、さらに速いのを行く。当地は近況5回参戦したうちの4回で優出していて、どの節も中堅級のモーターながらスタートと腕で着をまとめて頑張っていた。ただ、ここ一番の優勝戦では明らかにパワーで見劣っていたのも事実。当地では常に抽選運に恵まれていないが、いいモーターさえ引ければ誰が相手でも好勝負を演じるはず。東京3場では江戸川、平和島での優勝歴は2回ずつあるが、まだ優勝経験がないのが多摩川。本人としては一番優勝したいコースだろう。