第17回日刊ゲンダイ杯
- 11
- 8火
- 9水
- 10木
- 11金
徳増秀樹の実績が一歩リードも波乱ムード充満
主な出場選手
- 新美恵一3331(愛知)
- 伊藤誠二3713(愛知)
- 徳増秀樹3744(静岡)
- 小林一樹4009(山口)
- 寺本重宣4086(東京)
- 中村尊4090(埼玉)
- 若林将4335(東京)
- 黒井達矢4528(埼玉)
徳増秀樹
3744 (静岡)
卓越したスタート力と整備力を誇る
静岡支部でも屈指の整備力を誇る。理論に裏付けされた調整でどんなモーターを引き当てても、必ずワンランク、あるいはツーランクは上積みさせてくる。素性のいいモーターなら存分にパワーを引き出してトップクラスに仕上げてみせる。それに加えてスタートの速さも徳増の魅力。今年1月からの平均タイミングは13とマスターズ世代になっても相変わらず切れている。パワー面で優位に立ちスリットで先手を奪ったなら、コースを問わず有利にレースを進めることができる。初戦から戦える足にしておきたい短期戦なら、徳増の調整力は大きな武器になるはずで、その分でも他の選手よりは有利といえる。多摩川は今年8月以来の参戦。その時は準優で2着に甘んじる結果になり、優勝戦は枠を悪くしてしまっての3着だった。今節はその時の借りを返したいはずで、優勝戦は今度こそ白いカポックをまといたい。
新美恵一
3331 (愛知)
ここ一番は圧巻の絞りまくりで魅せる
SGの優勝こそないもののG1制覇は10回を誇り、愛知支部をリードしてきた。1987年蒲郡でのデビュー戦の成績が4.2.3.3.6.1.3というのもセンスの良さを物語っている。売り出し中の若い時にはスタートの速さが魅力だったが、今では的確な読みとコーナーワークで、レース巧者のイメージが強い。逃げ、差し、まくりと決まり手も多彩で、まくる時にはツケマイというよりスリット通過後に絞っていく古風なタイプだ。このあたりはいかにも昭和デビューの古豪らしい。新美のまくりは内をつぶす形になるので、レース展開を推理する上で頭に入れておきたい。多摩川は走る機会があまり多くなく、過去5年での出走は8節。そのうち優出は3回だが、優出を外してもほぼ最終日の選抜には乗っており、水面との相性は決して悪くない。2001年当地SGメモリアルでは、優勝戦1号艇(5着)に乗っていたのを記憶しているファンも多いだろう。
若林将
4335 (東京)
久しぶりの多摩川Vへ今度こそ
関東が誇るスタート巧者の1人。ダッシュの乗せ方が特にうまく、センターからアウトコースではさらに鋭さが増す。決まり手はまくり一辺倒ということはなく、差し、まくり差しでの勝利も多い。スリットでのぞいて、1Mの隊形を見ながら、剛柔自在に構える。多摩川は10月下旬に走ったばかりで、平凡な伸びのモーターながら予選を5位で通過し、準優では真骨頂のスタート駆けでインの渡邉英児をまくりでつぶす彼らしいレース運びだった。残念だったのは優勝戦。3コース発進で、スリットは2コースがへこむ絶好の隊形だったが、それを生かせなかった。久々9年ぶりの多摩川Vはおあずけになってしまったが、直近に当地を走っているのは大きな強みになる。モーターの調整やスタートの感触などは、まだ感触として残っているはずだ。それならば、快スタートを連発して初戦からシリーズをけん引していくだろう。