第33回日本モーターボート選手会会長賞
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重野哲之を筆頭に静岡勢が強力 地元注目は勝率勝負の前沢丈史
迎え撃つ地元勢では山谷央、前沢丈史の両者に期待が集まる。ともにイン戦だけでなく、センターでも安定した運びでポイントを稼いでくる。群馬の金子拓矢も近況の多摩川では安定して着をまとめていて、いったん調子をつかんでしまえば面白い存在になりそうだ。
主な出場選手
- 山谷央3681(東京)
- 佐々木康幸3909(静岡)
- 重野哲之3995(静岡)
- 古結宏4002(兵庫)
- 渡辺浩司4256(福岡)
- 金子拓矢4305(群馬)
- 前沢丈史4366(東京)
- 河合佑樹4494(静岡)
重野哲之
3995 (静岡)
調子の波に乗れば優勝へ一直線
静岡支部のうち、重野哲之、佐々木康幸、河合佑樹の3人の中から誰をピックアップするかは難しかった。当地での優勝からは遠ざかっているが、近況は多摩川の出走が最も多い重野を推したい。節により好調時と不調時でややムラがあるが、いったんリズムをつかめばピンラッシュを続けるのが重野の魅力。モーターの調整にも長けていて、どんなモーターを引き当ててもワンランクかツーランクは上向かせることが多い。そうなれば、持ち味の速攻がより一層破壊力を増す。9月の蒲郡では自身2回目のパーフェクトVを達成。その時に乗ったモーターは15%の低勝率機だったが、機歴を完全に覆してトップクラスに仕上げた。看板機を操る選手サイドからも「重野さんは違う!」と言わしめたほどで、優勝戦もインから文句なしの圧勝劇だった。いったん連勝モードに入ってしまえば、その勢いは誰にも簡単には止められない。
金子拓矢
4305 (群馬)
地元以上に好相性の水面で大暴れ
2018年の江戸川関東地区選でG1初優勝を飾った。今年も大村周年、下関周年を含む8優出、V1と安定した成績を残している。決まり手はまくりと差しが多く、まくり差しはやや少なめ。1Mは変化技より決め打ちのハンドルが目立っている。どんなに忙しくても取材対応は真摯で、その場に立ち止まって丁寧に答えてくれる群馬支部を代表するナイスガイ。ただ優しいだけではなく責任感や闘争心も強く、レーサー向きの性格も兼ね備えている。少し古い話だが、一昨年の当地で準優戦に乗っていながら私傷病で欠場し、そのまま帰郷となったことがあった。よほど悔しかったのだろうか、次の参戦時には「今回は(帰郷した)前回のリベンジ、優勝する気で来た」と前検から闘志を露わにし、その言葉どおりに優勝した。一般戦に限れば、その時の優勝から多摩川は3連続で優出中と相性はかなりいい。
前沢丈史
4366 (東京)
A1級維持へ1走1走が大事
2005年11月に多摩川でデビューして1走目に2着、翌12月に平和島で水神祭を達成と早くからセンスの良さを見せつけた。その後も常に安定して成績をまとめ、今期の適用勝率も7点オーバー。記念で目立った活躍はないが、一般戦を走れば常に優勝候補の1人として名が挙がる。しかし、近況はやや不振。期初めこそ江戸川、浜名湖、児島で3連続優出を果たすなど順調だったが、その後は目立った活躍がなく5月からの新勝率は6.11(9月22日現在)しかない。このままでは19期連続で守ってきたA1級の維持が危なくなってきており、地元水面でペースを上げたいところだ。今年のイン戦の1着率は70%を超える安定感があり、次に1着率が高いのは3コース。自力駆けの利く位置でこそ、より持ち味を発揮する。勝率勝負となる今節は気合の入り方も違うはずで、コースを問わずに攻めの姿勢を前面に出す。