レース展望
第37回多摩川カップ
- 12
- 28火
- 29水
- 30木
- 31金

栗城匠、畑田汰一ら若手に期待。山本英志も地の利を生かす
主な出場選手
- 山本英志3888(東京)
- 渡辺真至3939(愛知)
- 北中元樹3965(滋賀)
- 川尻泰輔4175(埼玉)
- 金子賢志4539(群馬)
- 和田操拓4649(滋賀)
- 栗城匠4928(東京)
- 畑田汰一5042(埼玉)
栗城匠
4928 (東京)

G1ウイナーとして主役を務める
今年は何と言っても、5月平和島周年での優勝だ。予選トップ通過を決めると、準優で逃げて優勝戦1枠をゲット。G1初優出初優勝の緊張こそあったが、コンマ06と完璧なスタートを決めて押し切り、G1初優勝を飾った。優勝戦1枠に「初めて寝られなくて食欲もなくなった」ほどのプレッシャーがかかったが、東京の先輩たちが声を掛けてリラックスさせた。「存在がすごくありがたかった」。普段はクールであまり喜怒哀楽を表情に出さないタイプだが、表彰式では涙を流した。周りの気遣い、優しさが、本当にうれしかった。G1タイトルホルダーとなり「出場するからには全部優勝したいと思っているし、SGも勝ちたい」と、さらなる高みを目指す。当地は地元ながら実績がなかったが、前回(8月)に初めて優出(2着)した。来年への飛躍を誓って、優勝だけを目指して走る。
畑田汰一
5042 (埼玉)

豪快なターンでレースを盛り上げる
18年5月戸田でデビューし、その節の最終走で初勝利を挙げた。身長175センチとボートレーサーの中では背が高いが、その不利を感じさせないダイナミックなターンが持ち味。師匠である中田竜太は「あの年数で自分で考えて仕事ができるのはすごい。課題はまだいっぱいあるんでしょうけど、自分で解決していくと思います」と評価する。過去1年間の平均スタートはコンマ13と速い。決まり手を見ても逃げの次に多いのがまくり。まくり差しも決まっており、スリットでのぞいて攻めるか展開を突くかと剛柔自在に走る。コース別の成績を見てもセンターコースでの1着率は高い。アウトはさすがに1着は減るが、2、3着に絡んでおり舟券的にどのコースでも軽視できない選手だ。多摩川はまだ優出がなく実績はないが、豪快な旋回は日本一の静水面に映える。今節も走りで沸かせる。
山本英志
3888 (東京)

来年からA1級に返り咲く事が決定
97年5月多摩川でデビューし、通算168回の優出で16度の優勝を誇る。ベテランの年齢になってきたが、来年1月からの適用勝率は6.22。2期ぶりにA1級返り咲きと健在ぶりをアピールする。今年は年明けこそ優出が多かったが、暖かくなった春から夏場は準優入りが精いっぱいと苦しんだ。それでも気温が下がってきた秋頃から復調。ベスト6入りが続き、10月戸田では今年初優勝を飾った。冷えてきた冬の方が調整が合うのか、今大会も快速に仕上げたい。多摩川は今年6度目の参戦。2カ月に1回は走っている計算になる。前回は11月に走ったばかりで、その節は安定感のあるレース運びで準優勝だった。過去1年間の全国平均スタートはコンマ14と的確。スリット攻勢は衰え知らずだ。インではしっかり逃げて、センターコースではまくり差しで勝ち星を挙げる。走り慣れた強みを生かしてファイナル入りを狙う。